アパート経営を始めるまでの大まかな流れを確認しよう!
不動産事業として、素人も始めやすいアパート経営。興味はあるけど、詳細や始め方が分からない人も多いのではないでしょうか。アパート経営とは、所有する建物の部屋を貸し出して、入居者から家賃収入を得る事業です。この記事では、アパート経営の始め方や、メリット、注意点をご紹介します。
アパート経営を始めるメリット
アパート経営は、不動産投資ともいえます。アパート経営を始める目的とメリットが、主に2点あります。収入と節税です。詳しく紹介します。
1つ目は、安定した収入が期待できることです。副収入を期待して、アパート経営を検討している方も多いでしょう。もちろん、すべての部屋が埋まるとは限りませんが、1室でも入居があれば家賃が入ります。また、一度契約すれば、入居者は契約期間の間住むことになります。その期間の分だけ家賃が発生し、収入になります。いわゆる、不労所得というものです。
2つ目は、節税効果があることです。節税効果がある税金の種類は、相続税・固定資産税・所得税などです。今回は、効果が分かりやすい相続税を解説します。結論からいうと、資産を現金で保持しているときよりも、同じ価値のある土地や建物で保持している方がより相続税が安くなります。たとえば、1億円の資産を持っている場合、現金での評価額は、そのまま1億円です。
しかし、1億円の価値があるアパートを所有している場合、最大で6割から7割ほど評価額が減額されます。つまり、相続税の評価額が、半額以上も安くなる可能性があるのです。簡単に説明しましたが、前述の最大効果は土地の評価額も含めた場合です。土地だけの場合だと、2割から3割の減額となります。
アパート経営を始めるまでの大まかな流れ
アパート経営を始めるまでの、流れを紹介します。不安なポイントや、足りない部分を確認してください。
土地の決定
アパートを建築する場合は、土地がなければ始まりません。土地を所有している方はその場所に建てられますが、そうでない方はどこの土地にするかから決めます。大変ですが、土地の場所を決められるのは、よいことでもあります。入居者の層は、場所によって変わります。
ターゲットを明確にして土地を選定すれば、入居者が入りやすくなるでしょう。自分に合った土地を選ぶためには、経営の計画を事前に立てておくことが大事です。住む場所は、入居者目線から見ても部屋を借りるうえで重要な要素なので、しっかり検討しましょう。
建築を依頼する会社の決定
土地が準備できたら、アパートの建築を目指します。建築は建築会社に依頼します。早く経営を始めたいでしょうが、焦らずに依頼先を決めてください。建築段階での相性や金額はもちろん、アパート経営を始めたあとも、管理や入居者の募集をお願いするかもしれません。
そのため、賃貸管理も行なっている会社を選ぶことをおすすめします。また、よいと思った会社でもすぐに契約はせず、複数に問い合わせや相談をしながら、条件に合うところを慎重に選んでください。
相談を重ね契約する
依頼する会社が決まったら、自身の考えをしっかり伝え契約をしましょう。相手はプロなので、分からないことや、悩んでいることは遠慮なく相談してください。建てるアパートは、自分が住む家ではなく、人が住む家です。どんな人向けのアパートにするかをはっきりさせましょう。自然と、広さや間取り、賃料も決まってきます。
資金を調達する
自分の土地を持っている方は、得意先の銀行などがあるかもしれません。ない方は、依頼先の業者から紹介された銀行などで、融資をお願いすることになるでしょう。各種審査を通れば、融資してもらえます。
アパート経営を始める
建物が完成すれば、いよいよアパート経営の始まりです。入居者がたくさん入れば収入も増えますが、長い年月が経つにつれてさまざまな問題が起きます。敷金・礼金だけではなく、ある程度は、経営の非常時用に取っておくのがいいでしょう。
アパート経営を始める際の注意点
最後に、アパート経営を始める際の注意点を、2つ紹介します。入居者が増えれば、収入は安定しますが、大変なこともあります。事前に確認しておきましょう。
需要を把握しておく
先に述べたことと少し被りますが、アパート経営を始める準備段階では、経営の目標を立て需要を把握することが、とても大切です。主に、場所と部屋の2点が、入居してもらえるかの決め手になります。この2点をマッチさせることも重要です。大学や専門学校が多い地域にファミリータイプだけのアパートを建てても、入居者はなかなか来ないでしょう。少数派を狙う戦略もありますが、確実性は低いです。土地柄に合ったアパートを建てるのが、基本です。
リスクを想定しておく
軌道に乗れば、安定した収入を見込めるアパート経営ですが、大きな金額が動くので、リスク管理は必要です。想像しやすいのが、空室や家賃滞納のリスクでしょう。空室リスクについては、何度もいうように、場所選びが大切です。また、賃貸営業が強い会社に、管理・募集をお願いすることも効果的です。家賃滞納については、入居時の審査を厳しくしたり、借主に直接会ったりすることで、リスクを抑えていきましょう。災害リスクは保険の加入で、アパート修繕は計画的積立などで対処していきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事では、アパート経営のメリットや始め方、注意点をご紹介しました。不労所得は憧れますが、先行投資が必要で、リスクもあります。しかし、アパート経営については、計画をしっかり立てて慎重に行動していけば、それなりの収入や効果が期待できます。目的は人それぞれなので、自分に合ったアパート経営を目指してください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。